こんにちは。宙野です。今回は東大の航空宇宙工学専攻が課している面接について私の体験談を提供していけたらと思います。
なお、私の体験は7,8年前のものになるので、情報が古い可能性があります。可能な限り直近で受験された方からの情報も集めるようお願いいたします。
面接試験の位置づけ
大学院の面接試験の位置づけは大学院や同じ大学院でも学科間で位置づけが大きく異なってくるようなので、読者の皆様は必ず希望進学先の大学院が課している面接については情報を継続的に集めるようお願いいたします。また、内部生か外部生かでも位置づけが変わる大学院もあるので注意が必要です。
私は過去以下の大学院の面接試験を受けました
- 名古屋大学大学院の工学研究科 航空宇宙工学専攻
- 名古屋大学大学院の情報学研究科 複雑系科学専攻
- 東京工業大学 工学院
- 東京大学大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻
冒頭でもお伝えした通り、この記事では上記の中でも東大の航空宇宙工学に焦点を当てて情報を提供していきたいと思います。
ぶっちゃけた話、東大の面接試験は試験の合否には(ほぼ)関係ないと言われています。特段対策の必要はないと考えていますが、最低限自身の研究内容や進捗状況はそれぞれ30秒程度で説明できるようにしておいたほうがいいと思います。
面接の流れ
面接当日は控室に集まります。内部生も外部生も同じ部屋になります。進行役の先生が順次受験番号を呼ぶので自分の番が来たら面接会場の外の椅子に座って待ちます。
自分の番が来るまでは好きなことをして時間をつぶすといいと思います。
内部生は面接が終わった後に控室に戻ってくる人もいました。面接で質問された内容を喋っていたりもするので参考になるかもしれません。
面接官
面接は2人から3人の先生が面接官をしていました。私が現役の時は3人、2度目の時は面接官は2人でした。1度目の面接の時、左端の先生が寝ていたので面接はほぼ形だけなんだとその時悟りました。
質問内容
面接での質問内容は現役の時も院浪の時もほぼ同じような内容でした。
- 所属の大学ではどんな研究をしているのか?
- 研究の進捗状況及び今後の予定
- 東大ではどんな研究をしてみたいか
- 小保方氏の研究不正についてどう思うか?
(当時はSTAP細胞に関する研究の話が世間で話題になっていたので、話が出たのだと思います。) - 午前の専門科目で選択しなかった科目は何か?また、その理由
- 午後の専門科目で選択しなかった科目は何か?また、その理由
おそらくですが、教授陣が最も聞きたかったのは最後の2つの質問ではないかと予想しています。その年の受験生の出来具合をヒアリングして次年度以降の問題作成にフィードバックするのが狙いかと思います。
あとは全般的に受験生の研究に関する考え方や取り組み状況を聞くような質問が中心だったと記憶しています。
面接自体は私の場合は終始和やかでしたが、対応は受験生や面接官によってまちまちのようです。
”君は専門科目も専門基礎科目も出来が悪かったので受かっても研究室を選べないと思うが、それでも東大に来る気があるのか?”という趣旨の質問を受けた人も過去いたようです。
当時の面接は専門科目の試験が終わった後に1日開けて面接が実施されていたので、上記の発言も踏まえると面接試験は専門科目と専門基礎科目の採点をある程度終えたうえで実施していたと予想できます。また、この時点で教授はある程度どの受験生が受かりそうなのかについても目星がついていたと考えられます。
英語についてはTOEFL ITPの採点がETS側で実施されるため、TOEFL ITPのスコアも踏まえて最終的な合格者が決まっていたと予想しています。
事実、現役の時の面接は研究の内容を聞かれた程度で相手にされてない感はありましたが、院浪の時は試験の出来具合や合格後の希望研究室やテーマについて結構質問を受けました。
昨今の試験日程を見ていると、TOEFLは iBTになったのでスコアを事前に提出するものの、筆記試験の次の日が面接試験になっているので、私の受験当時と比べると面接の位置づけが変わっている可能性はあります。
面接時の服装
服装ですが、リクルートスーツを着ていくのが無難でしょう。過去いくつか大学院の面接を受けましたが、例外なく受験生は黒のスーツを着ていました。
ただ、夏なので移動中はジャケットを脱ぐ、ネクタイを外すなどして熱中症対策はした方が良いでしょう。面接会場で自分の番が近付いた際に準備すればよいかと思います。
まとめ
面接は基本的にどの大学でも院試で課されていますが、位置づけは大学院や専攻によってまちまちです。
過去の経験上、東工大は面接もしっかり審査されますが、東大(航空宇宙工学専攻)や名大についてはあまり気にしてないような印象を受けました。
配点比率的にも準備の規模的にも筆記試験のほうが合否の重要度としては大きいと思うので、まずは勉強をしっかり進めていくという方向でいいと思います。
それでは、今回の記事はここで終わりにしたいと思います。ではでは~
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